Nat. Commun. とかいう最凶オープンジャーナル
Nat. Commun. (ネイチャー コミュニケーションズ) 様の掲載料は、¥530,000!
↑最凶な掲載料を誇るNat. Commun様
最近の新設ジャーナルはほとんどがオンラインオープンジャーナルだ。
その先駆けがPLOSだ。
↑PLOS Biology
質の高さを維持しつつ、オープンジャーナルというスタイルを広めた功績は大きい。オープンジャーナルの正統派ヒーローとも言うべき存在。掲載料は¥300,000。
↑PeerJ
PLOSの創設者の一人が作ったPLOSの2世とも言える存在。一度、メンバーシップを取得すればそれ以後掲載料が無料という画期的な手法をとるものの、論文の質は低迷中。掲載料は、著者が一人なら¥20,000 だが、仲間(共著者)が増えればどんどん掲載料が上がるという、少年ジャンプ的な特徴を持つ。
↑F1000
現在では地味な存在だが、創設はPLOSと同時期という古参ジャーナル。初期はPLOSのライバルとも目されたが、今となってはの実力の差は明らか。掲載料は良心的な¥15,000から。
↑Scientific Reports
最凶ジャーナルNat. Commun.の子分的存在。「あなたの論文は、Nat. Commun.にはムリ。せいぜいSci. Rep.だね」とか言われて、ついつい「ちくしょー」とか「くそったれ」とかと叫んだ人も多いとか。PLOSとはseriouslyなライバル関係。掲載料は¥150,000。
↑eLife (真ん中)
新顔ながら、インパクトファクター = 8 で掲載料¥0という神様的なジャーナル。オープンジャーナルのあり方を変えるトリックスターになるかもしれない。打倒 Nat. Commun. には欠かせない存在。
PLOSの成功以降は 、掲載料をPLOSより安く設定して参入する出版社が多い中、Nat. Commun. の掲載料の異様さは際立っている。
しかし、Natureブランドの魅力もあり、Nat. Commun. の進撃は止まらない。
果たして、Nat. Commun. を倒し宇宙に平和をもたらすオープンジャーナルは出てくるのだろうか?