任期付き助教は、任期付き羊の夢をみるか?

任期制を導入した人たちは、任期付き羊の夢など見ないだろう。

「勝ち組」「セレブ」「老害」-よく間違って使われる新出言葉

「勝ち組」や「セレブ」という言葉が使われ始めたのは、2000年代に入ってからだろうか?

老害」はそれよりも少し後になってからだろうか。

新しく出てきた言葉であるから、「正しい」「正しくない」の定義は曖昧であろうが、この3つはもともとの意味とは明らかに違う文脈で使われることが多い。

 

「セレブ」

ただの「お金持ち」という意味で使われることが多い。

例)今日は5000円のランチコースで、セレブな気分だ

 

しかし、元の意味はセレブリティの略で「著名人(多くの人に知られている人こと)」

特にファッションなどで一般人に影響を与える人のことをイメージすれば分かりやすいだろう。

著名人のなかには、お金持ちが多いからこの間違った使い方が広まったのだろう。

お金持ちでも無名であればセレブではないし、貧乏でも有名であればセレブだ。

 

「勝ち組」

「負け組」の反対語であるが、いい立場に就けた人などの意味で使われることが多い。

例)同窓会行ったら俺意外と勝ち組だった。高卒だけど嫁看護師で俺管理職だから世帯年収1200万くらいあるんだ。

 

元々の意味は「見合うだけの能力がないのに、高い報酬などを受け取っている人たち」ことである。

なので、野球のイチロー選手やサッカーの本田選手などは勝ち組と呼ぶことは間違い

なぜなら、十分な能力を備えているからだ。

くれぐれも「佐藤先輩!係長に昇進するなんて勝ち組ですね。うらやましいです。」なんて言わない様に気をつけましょう。

 

ニュースサイトでも間違った意味で使われる「勝ち組」(↓)

売上高10兆円へ足踏みのワケ-「電機勝ち組」パナソニックと日立製作所

 

老害

だたジャマな老人の意味で使われがちであるが、本来の意味は硬直した考え方の高齢者が指導的立場を占め、組織の活力が失われること広辞苑)」

なので、個人に対して「老害」と用いるのは間違った用法

 

ニュース記事でもよく間違った使い方される。

老害化した天才経営者・鈴木セブン&アイ会長、なぜ退任に?一介の雇われ経営者の末路 | ビジネスジャーナル

老害・森喜朗が中日新聞を恫喝「オリンピックを批判する新聞とは契約しない」 - Ameba News [アメーバニュース]

 

ニュース記事などでも間違って使われるのだから、個人でも間違って使ってしまっても仕方がないとは思う。

しかし、記者さんたちはもっと言葉に気をつけて記事を書くべきじゃないかな。