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任期付き助教は、任期付き羊の夢をみるか?

任期制を導入した人たちは、任期付き羊の夢など見ないだろう。

ポスドク(+任期付き助教など)のうち150人程が卓越研究員制度で救われる見込み

「卓越研究員制度」では優れた研究者(博士で40歳未満)150人程に、民間企業も含めた終身雇用のポストを準備する予定だ。
今回、雇用者側に対する募集の結果、300人分程のポストが確保できる見込みらしい。
 

(情報元: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160328-00000011-mai-soci)

 
追加記事:
 
中には、年収で1500万円近くの基本給のポストもあるらしい。
 
研究者がこのポストに就くためには、国側の審査を通過しなければならない。
雇用条件の良さなどから、応募が殺到するのが予想されるが、選ばれるのは全ての学術分野の博士号取得者のうちの150人。
不安定な立場の代表例であるポスドクとして働いている研究者の数は1万5000人以上(2009年のデータ)。
さらに、任期付き助教などのやはり不安定な雇用状態の大学関連の研究者も5000人以上いるのではないか、と言われている。
それに対して「卓越」とは言え、150人とは余りに少ないのでは…
 
f:id:letsseq:20160328190438j:image
↑画像は本文とは関係ありません。たぶん。
 
優れた若手研究者をささえる制度として有名なものに、日本学術振興会の特別研究員制度というものがある。
人気が高く、競争率は10倍程度とよく耳にする。
応募しても、選考の結果で10人に1人しか採用されないのだ。
しかし、実際には採用枠の一定数は「コネ」であり、コネなしの研究者が応募すると倍率は10倍どころではなくなる。
(ブログ主もコネで採用決定する現場を幾度となく見てきたが、「実力」のみで採用された人は見たことがない)
 
国(文部科学省経済産業省など)が関係した支援制度には、多かれ少なかれ「コネ」枠があると考えて間違いないだろう。
 
今回の150人のうち、何人が純粋な選考の結果に選ばれた研究者だろうか。
コネなしの研究者には競争率100倍を超える厳しい審査になるに違いない。