学歴詐称なんて東大ですら見抜けないんだから、
テレビ局が騙されても驚いちゃいけない。
ショーンKの事件で有名人の学歴詐称がが掘り返されている。
過去には東大でも学歴詐称の教員を雇っていた事が発覚している。
東大の助手であったトルコ人のアニリール・セルカンは、
イリノイ工科大卒
プリンストン大学教員
NASA宇宙飛行士候補
などを騙ったが、後に全て嘘と発覚する。
東大の博士課程では盗用論文で博士号を取得し、2005年頃から2010年頃まで東大などの教員を勤める。教員として勤務している間にも論文の盗用をしていたようだ。
おそらく日本の学術界での最大の学歴・経歴詐称事件だ。
このような事件が起きてしまう背景には、3つの要因がある。
1.普通の人には騙す側の論理が理解出来ない
詐欺師と呼ばれるような人間の論理は、普通の人の論理と全くと言っていい程に異なる。
ウソを吐かなくても良いようなところまで、平然と嘘を吐く。
なので、普通の人だと、どこまでがウソでどこからが本当か簡単には見分けがつかない。
ウソに多少本当の事を混ぜて話す。
そうすれば、疑い深い人でない限り、全部が本当の事と信じてしまう。
2. チェック体制が機能していない
騙される側にも問題がある。
学歴など調べればウソか本当かすぐにわかる。
騙される側が確認作業を怠らなければ、このような事件は防げる。
しかし、基本的な事ほどおろそかになりがちだ。
3.実は周りは気がついているのに黙っている
ショーンKの件でも問題が明るみになる前から、疑っていた関係者はいたようだ。
映画のキャッチミーイフユーキャンで有名になった元詐欺師のフランク=アバグネイル氏も医者になりすましていた時には、周りの看護師に疑われていたようだ。
権威主義的な組織ほど、立場の弱い人は自分の意見を言いにくくなる。
周りは気が付いているけど、黙っているから、問題が明るみにならない。
こういう事件は、そういう権威主義的な組織で起こりやすい。
騙されないためには、
1. 相手言う事を鵜呑みにしない、
2. 証拠を調べる手間を惜しまない、
3. 権威を盲目的に信じない
という事が重要。
これは、現代の科学研究の基本姿勢と同じ。